パンを焼くことで得られる焼きたてのパン

なにを当たり前のことをタイトルにしているのか。

しかし、家でパンを焼くと焼きたてのパンが食べられるってことに気がついてしまったんですよ。わたしは焼き立て出来たてが大好き。なんたって熱々サクサクふわふわカリカリじゅわじゅわ、そういうのが目の前にあって好きにして良かったら大喜びでしょう。そういうことです。大喜び。大喜びはすごくいい感情。

でもねえ、実はちょっと前までパンはあまり好きではない食べ物だと思っていたんですよ。なぜかというと、実家での朝食はパンと決まっていて、パンときたら牛乳でバターでジャムで、わたしは牛乳もバターもジャムも嫌いで本当に難しかった。コーヒー牛乳も苦手だったしミルクティーも苦手で朝食はこの世で一番難しい苦痛の時間だ……みたいな感じで、朝ごはん文化に対する苦悩がすごかった。

思うに、バターや牛乳、珈琲や紅茶の匂いがすごく苦手だったようにおもう。果物も匂いが苦手だった。小さいころは妙に味覚嗅覚がよかったせいで匂いの強いものや、味の濃いものがすごく苦手だった。たぶん共感覚がいまよりも強かったせいもあるのかもしれない。食事は修行の時間だったな、最近はましになってよかった。たまに食事を削ぎ落としてしまうときもあるけど、食べたい!が増えてよかった。脳の回路が鈍麻してきているのだろうか。ありがたい生きやすい。 

それでパンの話。

この本がAmazonPrimeReadingにあって読んでみたら、へー…意外とパン簡単に作れるっぽい…となって作ってみた。あとTwitterでパンを焼いてる人がいて、いいな~と思っていた。

 

こねないパン!うちはパンを捏ねるほどの広い平らな場所がないので、ボウルやバットの中で完結するのはすごくよかった。

初めてだから失敗してもあまり泣かなくてすむように西友で安い強力粉とドライイーストを買ってやってみた。

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IKEAのでっかいボウル。重くて大きいだけあってパンをこねてもどっしりしててよかった。いい買い物したな~。これは材料をすべて混ぜて、ひとかたまりになった生地の写真です。これを発酵させる。

 

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夜の寒い部屋で作ったので発酵を促すために暖房をつけて暖房がよくあたる場所において発酵を促している写真です。これを眺めながらお茶を飲む金曜の夜。

 

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いきなり写真がもう成形されたパン生地になっている。これは、夜に一次発酵まで終わらせて、ガス抜きをして、その生地を冷蔵庫につっこんで寝たからです。眠かったので。そしてパン…と早くから起きてパンを二次発酵して成形したのがこれです。ココアを飲みながら作っているようですね。

 

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パンを作るのがはじめてでなにもわからなかったひとのクープです。パンの上を切ると、パンの形がよくなって、中心までまんべんなく火が通って、パン内部の水蒸気を逃すという素晴らしい働きを行うようです。それがはじめてでよくわからなくてうっすら切っただけになってしまった。あれじゃない?切腹しようとしてこわくなって腹を薄く切ったひとみたいになっている。これ不適切な表現ですか?大丈夫?でもそういう感じじゃない?伝わる?

 

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ちゃんと切らなかったせいでなにも役目を果たしていないクープ。あと、ちょっと日向でぼんやりしていたら焦げた。

 

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ほら~上をちゃんと切らなかったから下が割れちゃったじゃん~~~かわいいねえ~~

 

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中も結構スカスカしちゃったじゃん~~かわいいねえ~~

でもすごく美味しかった。パンナイフがないのでビクトリノックスのベジタブルナイフで切った。ビクトリノックスのナイフは本当にすごくいいので、絶対に買ったほうがいい。ペティナイフもあるから。両方買って。生活が豊かになるから。

 

はじめてのパン焼きは結構うまくいった。焦げたけど味はよい。

 

反省点は

・パン作りは晴れてる日の朝から行うと、発酵などが日光などによって容易い。

・クープはしっかりいれる。

・焼くときは目を離さない、またはうえにアルミホイルをかける。

 

ということで、これらを活かしてもうひとつパンを焼いた。

 こっちのパンは栗原はるみさんのレシピを参考にした。これはオーブン対応の鍋などに入れて焼くタイプなんだけど、うちにそんな鍋はないので一回目のパンと同じように焼きます。

レシピはこれね。

 

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一回目のよりも強力粉の量が倍以上あるので生地も大きい。自然光で発酵しまくっている。いいぞ!

 

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一回目のパンと記念撮影です。いいよ~こっちむいて~

 

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おなかがすいたので発酵中の生地を眺めながらごはんです。バナナをバターと砂糖で焼くと超美味しい。欲張って2本食べました。焼きたてのパンも美味しい。天国を自分で作るのがうまくなってきた。

 

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二次発酵の写真です。4つのパンにしたほうが食べやすいのでは…と思って生地を分割していますね。

 

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ところが、成形したときは1つになっています。やっぱでかいもんつくりてえな!と心の中の宮大工が仁王立ちしてきたからです。

前回の反省点を活かして、今回はクープを無印のはさみでいれています。わたしはキッチンバサミをはやく買うべきですね。でもキッチンバサミ色々種類がありすぎて全然決められない。あとキッチンバサミになった途端にちょっとデザインがダサくなる。イケてるやつを探して早急に買います。

 

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焦げ防止にアルミホイルを上にかぶせて焼いています。まだこのオーブンの癖がよくわかっていない…。あとすごく…山…。

あのオーブン対応の鍋で焼くって話は、上が焦げないようにするのと、上に成長するのを止める為っぽいな…オーブン対応の…鍋…買うべきか……

 

たか~い

 

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わあ!

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すっごく!

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山!

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天地創造だ。これは熱いって一回床においたパンです。すぐ床にものを置く。

 

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これは大きさを表現するためのベッド脇のパンです。かわいいねえ

 

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内側もいい感じですね。

 

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うまくできたぞと踊った時の写真です。

 

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パンの解体作業の写真です。象を飲み込んだヘビみたいな形になっていますね。きちんと冷ましてから切ったけどパンを切るのは難しいな。菜切り包丁まで持ち出していますね。パンナイフを買わないと。

 きちんと反省点を活かしたからか、二回目はかなり良い出来だった。この調子でよりよいパンを焼いていきたいですね!フンフンフン!